進化と共存する程良いアナログ感
Porsche 911 Carrera PDK type997.2 ’11
キーレスを押せば、ガシャンと解除されるドアロック
左手でメカニカルキーを差し込み、 右方向へ回転させると目覚めるNAフラット6
伝統の5連メーターの油温が上昇し始めるまでのしばしの時間、
”今日はどんな景色に出会えるか” ”季節をどんな風に感じられるのか”
ということをイメージしながら、 目的地へのルートを確認する
少し重めのステアリングに手を掛け、 右足を踏み込めば、
聴こえてくる心地よい乾いたフラット6NAサウンド
熟成を重ねた最終型の997
それは、進化と程良いアナログ感の共存を楽しむスポーツカー
味わい深い997.2を選びませんか?
後期モデルとなりフェイスリフトされたエクステリア
フロントバンパーのダクトは口角が上がったような 形状で拡大され、
前期モデルと比較すると、 幾分シャープでエッジが効いたデザインへ
リアに回りこんでもその進化は一目瞭然
特に印象的なのは、時代の移り変わりを感じさせるようにLEDを採用したテールランプ
縁を囲うように発光するLEDの光が、
空冷から水冷へ移行期を終え、 新しい時代の911へと踏み出したことを 周囲へ知らしめる
後期型になり、刷新された3.6リッターNAフラット6
直噴高圧縮化&ショートストロークになり、
+20psの力強さと燃費性能を手に入れた
加えて、エンジン全高を下げ、エンジン重量5Kgを軽くすることが出来たのも走り楽しさに寄与する
さらには、インタミ問題にも心配しなくていいのも
長く付き合える愛車選びに嬉しいポイント
後期モデルから採用されたもう一つのトピックは、
PDK(ポルシェドッペルクップルング)と呼ばれる デュアルクラッチ式のトランスミッション
素早いシフトチェンジとダイレクトな操作感で、
誰しもが911を911らしく走らせることを可能にする
911をちゃんとスポーツカーとして楽しむために備わる嬉しい2つの装備
スポーツクロノPKG
スポーツエグゾースト
SPORT+モードにすることで、
エンジンがオイシイ回転数で変速してくれ、気持良いサウンドが鳴り響く
そのサウンドは991以降のような演出的なバブリングはされず、
刺激的というよりは、”心地よいサウンド”である
写真にも映える明るいベージュのインテリアには、
メモリー機能付きの8WAYパワーシート
前期に比べるとややマイルドになった乗り味の後期カレラには、
走りの硬派なイメージよりも、 華やかでオトナなイメージが似合うと感じる
そんなオトナな911には、
ゆったりとドライブを楽しむ BOSEサウンドシステム
ロングドライブに有難いクルーズコントロール が装備されることで、
RRらしい動きとNAフラット6サウンドを楽しみながら、
「いつもよりちょっと遠くへ・・・」 と思わず、足を延ばしたくなる
997.2になり、直噴エンジンやPDKの採用で 扱いやすさは大きく進化したとは言っても
997のホイールベースは2350㎜
ホイールベースが同じ996と比較すると、 全幅が40㎜拡大されて安定感は増したが、
それでも少し危うさを感じるようなRRらしい動きが色濃く残る
スポーツカーらしい走りをさせるためには、
RRらしさを活かす走り方を考えながらステアリングを握る必要がある
それもまた、”911に乗っている感”で堪らないのだ!!
進化と程良いアナログ感の共存を楽しむ997.2
味わい深くも充実感に満たされる愛車選びをしませんか?