「普段の背広姿のジェントルな雰囲気から、ガラッと情熱的で激しい面を見せる…」
なんていう映画とかで見るシチュエーション
そういうのって、より魅力的に見えたりしませんか?
アルピナが見せた、そんな”レーシング”への情熱的な姿
アルピナの歴史の記念碑的モデル
そんな一台をご紹介します
今ではあまりアルピナにレーシングの世界のイメージをする方は少ないと思いますが
もとよりアルピナというのは、60~70年代にかけて欧州の各地のツーリングカーレースで何度も優勝を飾った強豪ワークス
黄金期にはニキ・ラウダやジェームス・ハントなどなど伝説的なF1ドライバーたちもステアリングを握っていたなど
レースの世界で、その名と地位を上げていったという歴史を持つ
その後レース活動は休止し、レースの技術で培ったノウハウを生かし、上質でハイスピードで走れる高性能車の製造に移行
走りの情熱を市販車へと注いでいった
そしてBMWアルピナという、今なおエンスージアストに愛される
”上質なハイスピードクルーザー”のメーカーとしての地位を確立していく
そして休止から20~30年の経った2009年、レースシーンに復帰。
アルピナ B6SをベースにGT3マシンへと進化させ、欧州各地の選手権へと挑んでいった
そして2011年 ドイツ「ADAC GTマスターズ」選手権において、念願のシリーズ年間総合優勝を果たす
またアルピナがレースの歴史、チャンピオンに名を刻んだ
それを記念して、アルピナの栄光を伝える記念碑的な限定モデルとして製作され
「アルピナ史上最もサーキットに近いロードカー」として放たれた異色の存在が
B3 GT3
世界限定99台のみで生み出された、レーシングスペック・モデルだ
その一番の特長は「走りの機能美」を追求したレーシングスタイル
フロントにはカーボンスプリッターやカナードが装着され、リアには大き目なリアウィングやディフューザー
サーキットで走る上で必要なダウンフォース得られる、空力をしっかりと意識した機能的なパーツで身を包み
足元にはKW製の調整式サスや専用の大型ブレーキ、そして専用軽量鍛造ホイールなど、走りの為の機能的なアイテムをしっかりと装備し
それまでのアルピナには無かった、戦闘的ともいえるスタイルをもっている
いざそのコクピットに座り走り出せば
アルピナチューンの直6ツインターボは、アクセルを踏んだ瞬間、低回転から力強くスムーズに回っていき
回転上昇とともにみるみるうちに速度が上がっていき、そこへアクラポビッチのチタンマフラーからは低く乾いたサウンドが響き渡る
強力な直6ツインターボパワー。その太いパワー&トルクを強化されたシャシー×FRで受け止める
バケットシートに身を預け、ドライバーがそれを自在に操るというピュアなドライビングエクスペリエンスを作り出す
アルピナB3GT3が見せてくれるのは、アルピナ流の「レーシングの世界観の体現」
これまでのアルピナには無かった、独特な世界観。まさに異端児的な存在だ。
だがしかし、それはただ単に過激さを求めるという浅いものではない
B3GT3というクルマは
アルピナらしく「上質な走り」をより高みへと昇華させるという、深く濃密な世界観に基づき作られている
とにかく滑らかな直6エンジンの太いトルクが作り出す、”ゆったりと優雅にクルージングできる心地よさ”
ハードさの中に、しなやかさを備えた上質な走り心地だ
インテリアもアルカンターラとレザー、各部の仕立てがとにかく上品にまとまっており
とにかく気品にあふれた作りが特徴的だ
レーシングを主張した一台ながらも、アルピナの大事にしている”世界観”というのはしっかりと守られている
なぜならこれは、Mシリーズではない
「アルピナが創るクルマ」なのだから
知的でエレガント、ジェントルな走りはもちろん
サーキットへ持ち込んでもしっかりと走り込める実力も備えたこの一台は
まさにレーシングとエレガンスの融合
これはアルピナマジックにおける、一つの最高到達点ではなかろうか?
そんなアルピナがもつレーシング・スピリットを体現した記念碑的モデル、B3GT3。
その数は世界でわずか99台。日本へ正規輸入されたのは僅か30台のみ。
アルピナという世界観を理解し、アルピナ流のレーシングを体感したい
というエンスージアストなあなたなら、手に入れておきたい一台ではないでしょうか?

B3GT3のスタイリングは「控えめさ」を美学とする普段のアルピナとは一線を画す
「走りの機能美」を追求したレーシングスタイル。
ADAC GTマスターズ選手権シリーズチャンピオンというアルピナのレーシングスピリットを伝える栄光の記念碑として生まれたモデルゆえ
通常のアルピナのモデルにはないスパルタンな空力パーツが与えられ、明確にレーシングのエッセンスが与えられている

フロントマスクは、通常のアルピナのフロントリップに加えて
カーボンファイバー製の大型フロントスプリッターと、バンパー両サイドにカーボン製のカナードを装着

リアまわりには、角度調整が可能なカーボン製大型リアウイングと、床下の空気の流れを整えるディフューザーを配置
コーナリング時や高速域での強力なダウンフォースを獲得している

アルピナとは対極的な立ち位置である”M” そのE92M3における特別モデル「M3GTS」でさえも
フロントにスプリッターやカナードは装着していない
こんなにも分かりやすく、速く走ることを意識した”アルピナ”
まさに異端児的なクルマだ
そんな分かりやすいレーシングなアイテムを装備しつつも
B3GT3が放つオーラは、アルピナの特有のジェントルで上品な雰囲気をしっかりと残しているのが素晴らしい
その姿はまるで、仕立てのよいスーツを着た主人公が手や腕、そして脚に武器を装備し
華麗にそして激しく立ち回る。そんな映画のワンシーンのようなイメージだろうか

アルピナの代名詞である「アルピナブルー」のボディカラー
そしてシルバーのデコレーションラインはしっかりと施され、ホイールデザインも細いスポークのクラシックデザイン
その装いや立ち姿はアルピナらしいジェントルな雰囲気のまま。世界観をしっかりと守っている
これもまたアルピナの作り出す魔法だ。

B3GT3のインテリアはまさに
「ラグジュアリーとレーシングの融合」
ベースとなったE92型3シリーズクーペの機能的なインテリアをベースに
アルピナが特別に仕立てなおした特別なインテリアだ
B3GT3の生まれが「アルピナのレーシング」の栄光というのもあり
通常モデルの、上質なレザーやウッドパネルで構成されるインテリアとは違い
レーシングカーのような、スエード生地、「アルカンターラ」を主体としたインテリアになっている
まるでフェラーリやランボルギーニのスペシャルモデルのような、上質でかつレーシーなイメージに仕上がっている

フロントには、アルカンターラとレザーを組み合わせた専用のレカロ製セミバケットシートを採用。
サーキット走行を前提としているので、シートも本格的に走れるスペックの物を装着される
背もたれにはアルピナの伝統色である「ブルー&グリーン」のストライプが美しくあしらわれているのが特徴だ
この贅沢な仕立てはリアシートも同様に施され、アルカンターラとアルピナのストライプが入る。

そんなレーシーなイメージのインテリアだが、アルピナらしく
各部の素材の触り心地や、シートの座り心地は、芯はあるものの比較的しっとりしており
セミバケットではありますが、シートヒーターを完備するなど
本来のアルピナらしい”ロングツーリング”での快適性は損なわれていないというのが素敵な所
サーキット対応の機能性を持ちながらも、アルピナ特有の上質で仕立ての良い空間が維持されている

「ラグジュアリーとレーシングの融合」アルピナらしい世界観がしっかりと表現されているインテリアだ

B3 GT3に搭載されるエンジンは、基本的にはB3S BiTurbo と同じ
BMW製の3.0L 直6ツインターボの「N54エンジン」をベースに
マーレ製の鍛造ピストンや冷却系の強化、エアフロ―ダクトの改良など施し、ブースト圧アップさせるなど
アルピナがチューニングを施した、アルピナ専用エンジンであるが
さらにGT3専用のチューニングが施されている
排気系パーツの見直しや、それに合わせたB3GT3専用セッティングが施され
生み出されるパワー&トルクは「410ps/ 6,000rpm 540Nm/ 4,500rpm」を発生
アクセルを踏み込めば絹のように滑らかに、そして力強く一気に加速していく。
その実力はさすがのもの「0-100km/h加速 4.5から4.6秒、トップスピード300km/h」という一級のパフォーマンスを誇る。

そして、B3GT3には名門アクラポヴィッチ製のチタンマフラーが装備されているのもポイントだ
アルピナとの共同開発による軽量チタンエキゾーストは、標準のB3S BiTurboのエキゾーストから11kgの軽量化を実現、もちろん排気効率もアップされパワーアップにも寄与。
アルピナらしい低くめのバリトンサウンドに、チタン特有の乾いた音が合わさった、官能的なストレート6のレーシングサウンドを奏でます。

そんなエンジンに組み合わされるのは、ZF製の6速AT
6HP19TÜ スイッチトロニック
熟成のトルコン式ながら、アルピナの専用プログラムが組み込まれ
飛ばさずクルージングする時は、シフトショックの少ないスムーズさを、そしていざ踏み込めば100%ロックアップするダイレクトな変速を見せる。

日常の滑らかさと、スポーツ走行をしっかりと両立しています。

B3GT3のシャシーは、コンペティション・モデルからのフィードバックがされている

装着されるサスペンションは本格派
KW製の車高調整サスペンションをアルピナセッティングし、標準で装備

圧縮側が12、リバウンド側が18ものセッティングが調整可能
しかも別体タンク付きで伸び側・縮み側の減衰力を、伸び側で18 縮み側で12に 個別に独立して調整可能

またアッパーマウントにはキャンバープレートも装備され、キャンバーも調整可能という本格的なレーシングスペックだ

しっかりとした本格派のサスペンションを装備し、より的確なコーナリングを手に入れたB3GT3
その足元にはB3GT3専用の軽量高剛性の鍛造ホイールが与えられた
これはアルピナ伝統の”クラシックデザイン”を踏襲したものでありながら、通常のホイールより25%
19インチという大径ホイールでありながら、なんと1本あたり約10kg未満にまで軽量化、通常モデルからバネ下重量を激減。
コーナリングのフットワークを向上させている
それを活かし、コーナー脱出時に強力なトラクションを生み出すべく、ドレクスラー製の機械式LSDを装備。
強力なトラクションを確保していると共に、街乗りでバキバキと異音を発しないよう
アルピナ流にしなやかに調律されているのも特徴だ

ブレーキのアップグレードにも余念がない
ブレーキは6ピストン/4ピストンのSTOP TECH製の大型キャリパーが標準で装備される
そこへ前380mm/後355mmの大径のスリットローターを組み合わせ、足裏に吸い付くようなタッチと高い耐フェード性を実現。
ハイスピードからのブレーキングも安心して行えます
そんなレーシングな世界からのインスピレーションを受けて生まれたモデルゆえ
標準のアルピナと比べれば多少の芯の硬さは感じられるとは思うが、それは決して不快な感じではない
アルピナらしい直進性をたもちつつ、コーナリングの限界点を上げていく
そんなドライバーの感覚に忠実なセッティングがされています

アルピナという立ち位置をしっかりと理解したうえで、アルピナ流のコンペティションモデルを作り上げていく
保守的でもあるが、それがアルピナらしさ
ハードモデルでありながら、気品の高いオーラをはなつ所以でしょう

そんなレーシングな面を主張してはいるが
このクルマはしっかりと”アルピナ”しているのが特徴
滑らかな直6エンジン、太いトルクを活かして”ゆったりと優雅に流せる心地よさ”はしっかり残しているし
シャシーも極端にハードにすることはせず、しなやかさをそなえた上質なもの

インテリアもアルカンターラというレーシングイメージの強い素材で覆われているが、各部の仕立てがとにかく上品にまとまっている
レーシングを主張しながらも、途中で疲れてくるような露骨なものはない
なぜならこれは、アルピナが創るクルマだから
とにかく知的でエレガントな雰囲気を持っている
ジェントルな走りはもちろん、サーキットへ持ち込んでもしっかりと走り込める実力も備えたこの一台は
レーシングとエレガンスの融合
まさにこれはアルピナマジックにおける、一つの最高到達点ではなかろうか?

そんなアルピナがもつレーシング・スピリットを体現したB3GT3。
その数は世界でわずか99台。日本へ正規輸入されたのは僅か30台のみ。
アルピナを知りアルピナ流のレーシングを体感したいという、エンスージアストなあなたなら、手に入れておきたい一台ではないでしょうか?
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【野中誠太選手プロフィール】
・2000年生まれ/埼玉県川口市出身
・2021年 FIA-F4日本選手権 シリーズチャンピオン(6勝)
・2024年 スーパーフォーミュラ・ライツ シリーズ3位
・2022年よりSUPER GT・GT300クラスに参戦(2024年:シリーズ9位/埼玉Green Brave)
・2025年 全日本スーパーフォーミュラKDDI TGMGP TGR-DC、SUPER GT 埼玉Green Brave、
SUPER 耐久 埼玉Green Brave、GTアジア TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA参戦中
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