NIPPON-V8NAスポーツサルーン
LEXUS IS500 F SPORT Performance ‘24

人は失ってから初めてその大切さに気が付く、とよく言うが
エンジンがもたらす ”快感” そして心揺さぶる”快音”
それも失ってから初めて気が付く ”大切なもの”なんじゃないか、と昨今の状況をみて考えてしまう
ハイブリッドや電気自動車の台頭や音や環境への規制対応により、昔は当たり前だった「純ガソリンエンジンが生み出す快感」や「ガソリンエンジンが生み出す音」っていうものが封印されつつある
いま存在しているガソリンエンジンも、ダウンサイジングターボ化による小排気量化や、そしてマイルドハイブリッド化など
エンジンそのもの排気量そのもの純ガソリン車の味を、味わえる機会も、新しい機械もなかなか少なくなってきた
それこそ、クルマ好きの大好物である「大排気量のNAエンジン」という一種の恐竜のようなジャンル
こちらはヨーロッパを中心に10年ほど前から徐々に、徐々にと消えていき
いまや、一部のメーカーで数少なく細々と生き残っている状況だ
今回ご紹介する”レクサス”も、そのうちのひとつ。純ガソリン、貴重なV8NAの生き残りだ。
コンパクトなボディには大排気量5リッターV8 NAエンジンを搭載、そしてFRレイアウト。
そしてそれを、クーペではなく、セダン・サルーンに搭載するという
セダンだからって、なめんなよっていう羊の皮を被った狼的な(好意的な意味で)古典的なパッケージングをもつ
フロントタイヤでかじを切り、太いトルクをアクセルでコントロールしクルマの向きを変える。走りを楽しむことに没頭させる、クルマ好きが歓喜するジャンルだ
そしてそれは、シャープでスポーティなデザインのレクサスを代表するサルーン”IS”に設定される
レクサスの持つエレガンスなデザインのエクステリアと仕立ての良いインテリア。ドライブの安心感・快適性をそのままに
自然吸気のV型8気筒をゆったりとじっくりと高速で味わうという
どちらかといえばオトナのスポーツサルーンな味つけ。コンパクトなサルーンに強力なエンジンを載せるハイスピードツアラー、BMWで言えばアルピナ的な立ち位置といってもいいかもしれない。そんなオトナスポーツな空間に仕立てられている
そして時には、スポーツ+にスイッチを切り替えれば、専用チューンのパワーステアリングや連続可変ダンパー×トルセンデフで5LのV8エンジンを後輪駆動でダイナミックにも味わう大排気量FRの醍醐味も味わう事もできる
そして何より、レクサスという絶大な安心感をもってハンドルを握ることができる。どこか遠くへ出かけても確実に帰ってこられるというのも最大の魅力だろう
デザインもスポーティでかっこよく、比較的コンパクトなボディV8NAエンジン×FRで運転が楽しくて、レクサスらしく快適性と実用性と安心感もある
こんなにいいクルマは他にはないんじゃないだろうかと思ってしまうくらい
そんな車が現行車種で存在しているというのだけでも奇跡な気がしないでもない
だがしかし、そのレクサスV8、日本製のV8NA自然吸気エンジンの終焉の時もいよいよカウントダウンが始まった。IS500は2025年をもって生産を終了し、現行車種から姿を消す
そして同じ心臓をもつLC500も今年で姿を消すと言われている
そんな時代だからこそ、この一台のトクベツ感が際立つ
こんな時代だからこそ、この一台を手にする価値がある
失ってから気が付く前に、手にするべきクルマがここにある
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なんといってもこのクルマのトピックは、エンジンベイに無理やり押し込むように搭載されてるエンジンでしょう。
5リッター自然吸気V8エンジン
2UR-GSE

最高出力:481PS(354kW)/7100rpm
最大トルク:535N・m(54.6kgf・m)/4800rpm
を発生する
大排気量特有の太いトルクにのせたシームレスな加速感。

その豊かなトルクで低回転からグイグイと力を発揮し、レブカウンターは一気にレッドまで駆け上がる。
余談ですが、このレクサスのデジタル単眼メーター、LFAと共通なデザインで抜群にカッコイイ
トランスミッションは、ISFから受け継がれてきたSPDS=スポーツダイレクトシフト8段トルコンATで

走行中は全域ロックアップとなるのが特徴。変速スピードも速くオートマチックでありながら直感的な操作を可能とする
大排気量V8、ナチュラル アスピレーション。その快感を増幅させるのがエキゾースト。

icode製のチタンエキゾーストをインストール。野太く乾いたV8サウンドを響かせます。
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各メーカーが、ハイパフォーマンスモデルを送り出す時、その造形はベースモデルとは異なるエアロ形状のマッチョなフォルムを採用するなど、 ひと目で”それ”と違いが分かる造形を纏う
しかし、レクサスIS500Fスポーツパフォーマンスは、そのセオリーに当てはまらない その造形は、ひと言で控えめ

専用設計のボンネット、フェンダー、リアディフューザー&マフラーなど、ベースモデルとの違いはあるものの、それでもAMG、BMW Mのそれとは異なるやりすぎていない、レクサス流のスポーティさをを感じる
もとからシャープでスポーティなデザインをしているISのデザインがいいからこそ成り立つ
しかし細部に目を向けると、明らかな見た目の違いも存在している。
パワーバルジが目を引く「IS500」専用のボンネットがV8搭載車であることを主張する。バンパーガーニッシュやフェンダーパネルも独自形状だ

ボディカラーはチタニウムカーバイドグレー。
シャープなIS500のデザインをより際立たせ、各部に装着されたカーボンエクステリアパーツとのコントラストもバッチリです
RS-Rダウンスプリングで車体はサッと低く構え、車体下部を引き締めるのがカーボンのエアロパーツ。

ENKEI製の専用19インチのアルミホイールが輝く。その奥にはオレンジのキャリパー、秘めたる熱き走りを期待させる
装着されるエアロは、トヨタのオフィシャルチューナーとして、そしてモータースポーツ部門を手掛けるTOM’S
確かな技術を持つTOM’Sのカーボンアイテム。スタイリングパーツセットで身をまとう

さり気なくも存在感を放つスタイリングパーツがアグレッシブな佇まいに磨きをかける

そしてリアアンダーディフューザーとサイドフィン、icodeの4本出しマフラーでアグレッシブなスタイリングに

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Fスポーツパフォーマンス専用のウルトラスウェードで纏められたインテリア。

走りを楽しむためのレクサスであることを訴えかける

スポーツシートは、ウルトラスエードを採用することでレザーとは異なり、ドライバーの身体が滑ることなく、ドライブに集中出来るすぐれたフィット感と高いホールド性を発揮します。
もちろん快適性を損なわないのは、さすがレクサスといったところ

コンパクトスポーツセダンではありますが そこはレクサス。
実用性はさすがのもの。大人がちゃんと座れる広さをもち、ファミリーカーとしてきちんと仕事をこなします

トランクの広さはさすがレクサス・トヨタ系といいましょうか。しっかりとした容量を誇り、ファミリーカーとしてしっかり役目を果たしてくれそうです。
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常日頃、場の空気に合わせた配慮をそつなくこなすオトナでさえも、ただのクルマ好きに戻って走りを楽しむことに没頭させるV8NAエンジン&FRレイアウト。
これはクルマ好きのオトナを魅了するスポーツサルーンである

ハイパフォーマンスモデルでありながら、 奥ゆかしさも兼ね備えるレクサスIS500Fスポーツパフォーマンスは、そんなオトナに向けた1台
日常に溶け込みながらも 見る者や同乗者にイイモノであることを感じさせるレクサスらしい上質な仕立て そこに加えてるのは、厳選されたイイモノによるクルマ好きらしいカスタマイズ
TOM’Sのスタイリングキットでアグレッシブなスタイリングに磨きをかけ、icodeのチタンマフラーでV8NAサウンドをしっかりと味わう
その姿は、 奥ゆかしくも、クルマ好きには確かな違いを主張する 奥ゆかしくも確かな走りと確かな違い
これは違いの分かるオトナを魅了するスポーツサルーンだ