その熱き走りは、超えることを許さない
BMW M3 ’04
追いつけど追い越せない・・・
いや、追いつくことすら許してくれない。
そんな圧倒的な力の差を見せつける存在に出逢ったことはあるだろうか?
ある日の峠道、筆者が追いかけた アルピンホワイトのE46M3は、
まさにその圧倒的な力の差、経験値による技量の差を見せつけた!
気持良く高回転まで吹け上がるように調律されたS54B32エンジンは、
CSLセンター×SCLAM触媒&マフラーを介して、
「もっとアクセルを踏んで、早く追いついてこいッ!!」
そう厳しく促すかのように、刺激的な高周波サウンドを放つ
そして、僅か一瞬しかテールを見せることなく、 コーナーの先へと消えていく。。。
筆者が社会人になって間もないその頃に デビューしたE46M3も、
気が付けば発売から20年以上が経過する
あの当時、書店で記事を読んで、 想像を膨らませたE46M3の走り
あの夏の日の峠で追いかけたその背中は、 その想像を遥かに超えていた。
車を共に走らせることでしか交わせない会話をしながらも、
見せつけられた ”超えることを許さない熱き走り”の魂。
それは、永遠の憧れとなって 共に走った者の記憶に留まり続ける。
当時、買い集めていたBMW関連の書籍から 飛び出してきたのかと思ってしまう
”これぞ鉄板!”、”これぞ王道!!” を感じさせるエクステリア
AC SCHNITER製フロントリップをスムージングして、フロントフリッパーを追加
このコネクションロッドを装備したフロントフェイスに憧れた人も多いはず!!
リアも同じくAC SCHNITER製レーシングウィング
さり気なくセットされたカーボンディフューザーはCSL用!
足元に履くのはBBS製LM19インチ メッシュホイールの奥には
いい具合に熱が入って褪色したALCON製ブレーキシステムが備わります
これは当時感100点満点 というよりも
当時のまま今日までメンテナンス中心にアップデートされてきた姿
E46M3の魂とも言うべき、 名機”S54B32”
8000rpmを許容する3.2L ストレート6NA
ドライバーの心にビリビリと響く乾いたハイトーンサウンド
もっと上まで回したくなるそのエンジンの鼓動
荒々しくも扱いやすく、刺激的なそのエンジンは、
シルキーシックスと例えられる直6NAとは、 まさに対極的な性格
VANOSオーバーホール等を兼ねて 関西のBMW名門ショップTECH-Mにて、
より高回転が気持ちよく回るようにとセットされ、 レスポンスはビンビン!!!
吸気にはGruppeMエアラムシステム
排気にはCSL純正センターパイプー
SACLAMキャタライザー/SPEC.3マフラー を組み合わせ、
レスポンス、加速感、空気を震わす高周波サウンド
それらの刺激が三位一体で、 ドライバーの理性を奪いに来る!
通常モデルの3シリーズクーペとさほど変わらないインテリアのE46M3
そこに、RECARO製RS-Gが備え付けられ、
スウェード巻きのOMP製TARGA 330㎜の小径ステアリングがセットされるだけで、
ドライバーの走りの魂を刺激するコックピットへと様変わりする
フルバケットシートに腰を落とせば、 目の前にはMがあしらわれた300㎞/hまでのメーターパネル
エンジンが暖まるごとに、レブカウンターのレッドゾーン表示が上昇し、
走りの準備が整う
充分な暖気を終えれば、使い込まれていい味を出しているAC SCHNITER製シフトノブを1へ押し込み、 Mの刺激に身を任せて走るのみ!
足回りは、昨年TECH-Mオリジナル設定のアラゴスタtypeSに変更され、
Mの走りを色褪せないばかりか、一線級の駆け抜ける歓びへと昇華している
車好きなら誰しもが心に持つ、 若き日に抱いた憧れの1台
筆者にとってBMW E46M3は、 まさにその憧れの1台
そして、20数年経った今でも胸を熱くときめかせてくれる存在です
そして、大切な友人達とも出会わせてくれ、
この時間が永遠に続いて欲しいと思うような体験をさせてくれました
いつも通り車の紹介とも思いましたが、 ちょっとこの個体には思い入れもあり、
深夜の妙なテンションで、 半分以上私情の熱っぽい紹介してしまいましたw
大好きな車を通した出会いや体験、思い出、歓び
僕らは街の小さな中古車屋ですが、
アナタの歓びに関わることが出来たら・・・ と思っています