
控え目ながらタダモノではないオーラを放つシルバーグレーの車体 それはライトウエイトを冠する
BMW M3 CSL
ルーフやバンパー、トリムはCFRP製 スポイラー一体化のトランクはSMC製



リアガラス、バケットシート、エグゾースト、遮音材などは軽量化し、4シーターながら1430kgまで削ぎ落とす
その姿は一見して控え目である 敢えて飾らないホンモノ感が、 「乗ればわかるさ!」とメーカーが本気で作り上げた凄みを物語る
その訳を知りたくエンジンフードを開けると カーボンサージタンクが目を惹く

レブリミットまで澱みなく吹け上がるエンジンは、360ps/7900rpmを発揮する
CSL専用エンジン S54B32HP
SPORTモードで初めて見せる真の姿 ゴボッ!ゴボッ!と空気を貪欲に欲しがるようにインテークのフラップが開閉

その吸気音はドライバーの高揚感にまだこんなものではないと荒々しく語り掛ける
細部のジオメトリを見直しに詰めたサスペンション
クイックなギア比変更したステアリングギアボックス
物理的な限界付近までコントロール可能にするDSC 電光石火のシフトを可能にするSMGユニット
レーシングテクノロジーを結集したマスターピース その走りはエキサイティングでエモーショナル
カーボンファイバーとアルカンターラで設えたインテリアはレーシーでスパルタン

ステアリングはアルカンターラ張りの専用品

シートは純正でフルバケット形状のものを採用する。

軽量化のため、純正状態でセンターのコンソールをごっそりと撤去。かわりにカーボンのパーツでレーシーさを演出

乗り込んだ瞬間、自ずとドライバーには緊張感が高まる

生産台数は1383台
ドイツ国内に1000台 残りをその他の国へ割り当て、日本国内には150台程が輸入されたと言われる

ステアリングを握り、その走りに心揺さぶられる時間は
決して色褪せることの無い、かけがえのない体験となる
