
遡ること2013年 ジュネーブモーターショー
オータム・ダストと名付けられた金色に輝く車体のクルマが多くのクルマ好きの視線を集めた
それが後のF82 M4となるコンセプトカー
一瞬で視線を奪う一種異様な存在感
まるで誰かと同じなんてツマラナイ!!とでもいうかのような鮮烈な色彩
自然界の何モノとも似ていない金色を纏うということは、人が生み出した技術の粋を示すもの。
大きく開口部を開けたフロントバンパー
中央が隆起したパワーバルジを持つボンネット
リアクオーターからドアに繋がるプレスラインそのままにフロントフェンダーをえぐり、拡大したボディを強調するかのようなサイドギル
そして、ルーフパネルはCFRP製
E92 M3クーペから移行し、新世代のMモデルの中核を担うモデルの登場を鮮烈に印象付けるために、
ボディの陰影がよりハッキリと浮かび上がるゴールド系の車体色を採用していた
シャープでダイナミック、スピード感を感じさせる抑揚のついたデザインはBMWファンのみならず、
多くのスポーツカー好きの心の躍らせた
それは、まさにMのダイナミズムを映し出したかのようなコンセプトカーであった
さぁ、ここまで読んで頂いたアナタには一度目を閉じて頂きたい。
金色の車体が残像として残っているアナタは、
もう既にこのM4の鮮烈さに魅せられている。。。

纏うカラーは、 行き交うクルマのなかでも一瞬で視線を奪う
Austin Yellow ”オースチンイエロー”
コンセプトカーに採用されていたオータムダストは、 市販時には採用されなかったものの、
同じゴールド系の鮮烈なカラーリング
その存在感は、何度見ても一種異様で、
他の何モノとも似ないトクベツなスポーツモデルたるを表現するかのようだ

E46 M3CSLからE92 M3へと受け継がれたCFRP製のルーフパネル
カーボンファイバーとプラスチックの複合素材であるCFRPは軽量で高剛性
ルーフパネルに採用することで頭上の軽量化を実現
これにより、ロール量を減らし、切れ味の良いハンドリングで旋回性能を高め、
Mらしい走りに磨きを掛けることが出来るのだ。

アダプティブMサスペンションを活かすDDC PLUG&PLAY機能のKW車高調で
低く構えられた足元に注目して欲しい。
M4クーペコンセプトに採用されていたのが、
シャンパンゴールド色のキャリバーを持つMカーボンセラミックブレーキ
コントロール性と卓越した制動力、 そして、バネ下重量と回転質量を削り、
ドライビングダイナミクスを向上するM4の走りを最大限発揮するためのブレーキシステム
コンセプトの意志を色濃く反映するオースチンイエローのM4を愛車にするのであれば、
是非選択しておきたいオプションである

M4クーペコンセプトには、 カーボン製のエアロパーツが装着されていた
市販時には標準でエアロを採用すことはなく、 少し形状を変更し、
M Performance製のオプションパーツとしてそれらが用意された
エアロパーツの付いたフロント周りのデザインの勇ましさを知ってしまっているのであれば、
付けないという選択が取れるはずが無いのである。

このM4はよりスポーツイメージを加速させるために、
サイドステップの下にもカーボン製のスカートを追加
ただでさえ、KW車高調で落とした車高が視覚効果も相まって、より低重心でスポーティーに見える

リアを覗き込むと、ディフューザーもフィンの大きなカーボン製に置き換えられている
テールランプも中期以降のLEDタイプへと換装済み
スポーツカーは、” 抜き去る後ろ姿がカッコイイ ”というのが大事!!
金色車体がバックミラーに映ったと思ったのも束の間、
抜き去ったクルマの後ろ姿が強烈な印象であればあるほど、
クルマ好きはその後ろ姿に胸を焦がすのだ。

F82 M4に搭載されたのは、 M社謹製のS55B30A V8NAを搭載していたE92型からツインターボ化された直列6気筒エンジンへと世代交代した
431ps/7300rpm 56.1kgm/1850-5500rpmのスペックを誇る その心臓部は 7500rpm+αまで弾ける様に吹け上がり この車の走りのポテンシャルを周囲に知らしめるかのように、
勇ましいサウンドと排気音を響かせる

最近のモデルはメーターパネルがデジタルメーターへと移行しているが、
F82 M4まではちゃんと針のあるメーターパネル
それもMらしくグレー基調のメーターパネルとなっており、その下にデジタル表示でMが浮かびあがる
以前から BMW M に憧れる者の所有欲を満たす作りとなっている

トランスミッションは、パドルシフトを備える7速 M DCT
電光石火のシフトスピードを誇るM‐DCTで、 バンッ!バンッ!とシフトが上がっていき、
流れる景色が急激に速くなっていく
そして、ブレーキと共にパドルを引けば、 強烈なGと共に瞬時にギアを落としてコーナーを抜け、
再び流れる景色が速くなる
しかし、このDCTはクリープ機能が無いことを除けば、
スポーツカーに慣れていない人でも普通に日常使いが出来る
M4の駆け抜ける歓びを万人にとっての身近なものにしているのが、M DCTと言えるであろう

ターボ化されたS55B30Aエンジン
低速から高トルクを発揮するが、M社らしく高回転型のエンジンである
出力をefficient、DCTをオートマモードで乗っていれば、
使うことの無い高回転の領域こそこのクルマの走りの真価
BM3とダウンパイプ交換によって純正状態より解放された、強い刺激が体感できるゾーン
少しでも腕に覚えがあるのであれば、ステアリングのMボタンで
エンジン出力、サスペンション、ステアリングの全てをSPORTS PLUSへと切り替え、
パドルのみの操作で、その強い刺激の領域へと踏み入れて頂きたい。。。

機能的に配され、カーボン&ブラックで引きしめられたインテリア
外装の一種異様なカラーから警戒心を持たなければ、
普通の3シリーズ/4シリーズクーペとそうは変わらない
しかしそんなインテリアも、よく見ると大きく張り出したサイドサポートが張り出し、
発光式のMエンブレムがあしらわれたヘッドレスト一体のMスポーツシートに置き換えられている

シートに身体を沈め右足を軽く踏み込む
覚悟して乗ったはずが、加速と共にそれ以上の緊張がドライバーの身体に走る
その緊張感は、クルマ好き、それも速く走るクルマ好きにとっては
一度知ってしまうと逃れられない快感
緊張の糸がほぐれると共にまた次の緊張が欲しくなる
Mがもたらす駆け抜ける歓びは危険なのだ。。。

新世代の” M ” の登場を告げた金色の車体 M4クーペコンセプト
それは、まさにMのダイナミズムを映し出したかのような仕様のコンセプトカーを持ち込んでの鮮烈なデビューであった
そのM4クーペコンセプトがクルマ好きに与えた強烈なインパクトは想像するに難しくない。
スポーツモデルでありながらM4は、 ポルシェとは異なり、
大人4人がちゃんと乗れる実用性を損なっていないのが良いところでもある
そのため、スポーツカー好きの家族持ちに選択されることも多い車種
となると、ボディカラーを白や黒などの無難な選択をしがちなのも納得できる。
だがしかし、 スポーツカー好きを自認するアナタには、
M好きを自認するアナタには、 金色に輝くオースチンイエローのM4を選択して頂きたい!
なぜなら、金色の車体こそ新世代の” M ”の象徴であったのだから。
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