
あのレクサスが…?
当時このクルマが発表された時、そう驚いたのは今でも覚えている
それまでのレクサスのイメージと言えば…静粛性に優れ振動も少なく乗り心地もふんわり柔らか、
とにかく快適な移動空間
いわゆる優れた高級車…と言ったところであったと思うが
走りの楽しさという面に関しては欠けていた。
正直なところ…退屈なイメージさえあるほどに。
そんなイメージのあったレクサスに”F”という衝撃的な一手が投入された
ISに5リッターV8を押し込み、文字通りの”スーパーサルーン”を登場させたのだ。
そのターゲットはドイツ御三家のV8スーパーサルーン
AMG C63。Audi RS 4。BMW M3。
どれもミドルサイズセダンにV型8気筒エンジンを押し込み、ド太いトルクにラウドなV8サウンド。
セダンでもドライビングを楽しもうぜ!!というクルマ達だ。
これはドイツ車の十八番ではあり、御三家が競う様に文字通りの殴り合いをしていた
そんなところに、あの”レクサス”が割り込んできた。
スポーティサルーン”IS”にV8を押し込み、
富士スピードウェイの頭文字に由来する「 F 」のワードを引っ提げて
大排気量エンジンを納めるべく盛り上がったボンネット。大きく張り出したフェンダー。
そのハイパフォーマンスを主張するスタイリング。
その立ち姿は今までのレクサスがもつイメージを変える、異様なオーラを放っていた。
走りもレクサスとは思えないもの。
ラウドなV8サウンドはドライビングプレジャー、高揚感をわき立てる
動き出した瞬間から「お?やる気なんだな?」って伝わる乗り心地
足回りはハードにセッティングされ、その熱い走りにも応える仕様になっている
何より、コンパクトな車体に大排気量V8NA×FRのシンプルなパッケージングが生むハイパワーFRのスリリングな挙動
ちょっと危うい動きを操るのも楽しさってものだろう。
だがしかし、そこはレクサス。日常の使いやすさも忘れていない。
少々足は硬いが普通におとなしく乗れば、快適なミドルサルーン。
ジェントルそのもの。電子制御もしっかりしている。
人もちゃんと快適に乗れて、荷物もきちんと載せられる。日常の道具としても使えるのだ。
そして何より、世界のトヨタ製というところ。
ドイツ御三家のスーパーサルーンたちとは信頼感が桁違いってのも良きポイントでしょう。
昔は退屈なイメージさえもあったかもしれないが、
このISFが登場以降、V10NAを搭載した日本の宝石”LFA”を登場させ、
エレガントでありスポーティーなイメージを推し進めていった。
各ラインアップにFスポーツというスポーティーなグレードが設定され、今ではそれが売れ筋のラインに
レクサス=スポーティーでありエレガント。そんなイメージが定着した。
レクサスを新たなステージへと進化させた最初の一台といっても過言ではないでしょう
街中での扱いやすさ、ワインディングでの気持ちよさ。
このふたつの魅力を兼ね備えたレクサス流の羊の皮を被った狼。
LEXUS IS F
ミドルサイズに大排気量エンジンというロマンの塊で、駆け抜けてみませんか?

搭載されるのは、フラグシップである「LS600h」に搭載されるV型8気筒エンジン 2UR-FSE型エンジンをベースにトヨタ自動車とヤマハ発動機が共同開発した専用スポーツユニット
2UR-GSE
4,968 cc V型8気筒 DOHC。
過給機に頼らない自然吸気のエンジンで最高出力423 PS / 6,600 rpm、
最大トルク51 kgf⋅m/ 5,200 rpmを発揮する
エンジンは低回転域からトルクに余裕があり、大人しく流している限りは、
レクサスらしく走りはジェントルそのもの。
低回転からでもキックダウンすることなくスーッと加速する。
しかし、ひとたびアクセルを踏み込むとキャラクターが一変する。
3000rpm後半に差し掛かると前方からのエンジンの吸気音が高まり、ドドッとトルクが沸き上がり、
ラウドなサウンドを響かせながら、雑な振動もなくスムーズにトップエンドにむけて
一気に吹け上がっていく。

組み合わされるトランスミッションは8速のオートマティック。
8-Speed Sport Direct Shift
LS460やGS430に搭載される8速ATをベースに、専用のセッティングが施されたISF専用のもの
この「8-Speed SPDS」は、2速から8速までのすべてのギアの段でロックアップ
トルクコンバータのオイルを介さず、ロックアップクラッチが直結することで
エンジンの回転力がよりメカニカルに伝達。
ダイレクト感バッチリでありシフトもショックも少なくスムーズそのもの

レブリミットが近くなると”ピー”とアレームを出すのだが、
そのエンジンのスムーズな吹け上がりの早さ、
多段特有のショートなギア比でアラーム音がなければ、
シフトアップしなきゃいけないのに気が付かないくらいのスムーズさ
乗ればその精度の高さに気が付くでしょう

鮮やかなボディカラーは、エクシードブルーメタリック
大排気量エンジンを納めるべく盛り上がったボンネット。
大きく張り出したフェンダーの陰影を強調させる

リアバンパーには左右で縦に並ぶ4本のエグゾーストパイプ
ISとは違うんだぞという秘めたるハイパフォーマンスを主張するスタイリング。

足元には19インチの大径ホイールを履く
その奥には名門Brembo社との共同開発
フロントに対向6ポット・リヤに対向2ポットのアルミモノブロックキャリパーが装着され
フロント360mm リア345mmの大径ドリルドローターは放熱効果の高いスパイラルフィン式を採用
V8搭載によるパフォーマンスアップをしっかりと支えます。

鮮やかなエクシードブルーメタリックのボディにコーディネートするインテリアは
ホワイトのセミアニリンレザー
トリムパネルにグラスファイバーにアルミを蒸着させたという「シルバリースターリングファイバー」のメーカーOP品をチョイス
スポーティでありながらレクサスらしいラグジュアリーさも兼ね備えています。

シートにはサイドサポートを張り出させたISF専用品
サイドにある”F”のロゴがトクベツ感を演出させる
ホールド性が向上しているのはもちろん、ベースのISから着座位置の高さが10mm下げられ、
走りの面で考えられたつくりになっています。
こうした走りの演出の一方で、そのシートは滑らかさ抜群の座り心地がよく、
適度に体にフィットするので長距離ドライブでも苦にさせません

ベースモデルがリア3人掛けなのに対し、Fでは潔く2シーター化。
スペシャリティスポーツらしさを演出。

人もちゃんと快適に乗れて、荷物もきちんと載せられる
V8が乗っているという事以外は、いたって普通のセダン。
日常の道具としても使えるのがISFの良きポイントですよね。

発表当時、IS Fは同時期デビューな「日産のR35GT-R」に対するトヨタの答えだ…とか言われたり
対向車だ!と書かれたりと、何かと比べられたりしていたが、個人的には全く違うと思う。
あちらは2ドアクーペでV6ターボに4WDトランスアクスル。
速さの為に創り出されたクルマ。
こちらはシンプルな大排気量V8NAエンジン×FR×4ドアセダン。
正直速さを極めるには無駄の多い不利なパッケージングではある
でも、このクルマの本質は、”無駄を楽しむ”というコトにある
ISFというクルマは”素直にドライビングを楽しもうぜ”っていう
トヨタ・レクサスからのメッセージだったのでは?
響くV8サウンド、ハイパワーFRの操る歓び。
ドライビングが楽しくて、人も荷物も載せられて快適。
そんなのいい車に決まってるじゃないですか
このFの血筋を受け継いだ「RCF」も今年、2025年での生産終了がアナウンスがされてしまった
そんな今だからこそ Fの始まりである、IS F。
そのステアリングを握る意味があるのでは?
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