レーシングの純血種
Porsche 911 GT3 Type997.1
”走りに振り切ったマシン”と ひと目でわかるレーシーで戦闘的なエクステリア
「GT3だっ！！」と思ったその刹那、
僅か一瞬リアを沈め、 蹴り出すように加速体勢に入ったGT3は、
少し鼻にかかったような中高音のエグゾーストノートを放ち、遥か彼方へ走り去る
しかし、走り去った後にも、 そのクルマが放った残響とレーシングな存在感は、
まるでGT3がまだそこにいるかのような残像を残す
そして、車好きはその姿に、
まるで追いつけることの無い憧れを 見せられているかのように胸を焦がすのだ
遠目からでも目を惹く異様な存在感
キャララホワイトのボディを引き締める ブラックのホイールとデカール
通常より少し大きく張り出したCUP用フロントリップ
リアに備わるRSタイプのカーボンウイング
そして、白と黒で纏めらたボディの差し色となる イエローのPCCB
ひと目でレーシーでカッコイイ佇まいだが、
その異様な存在感の正体は、
室内にフロントまで張り巡らされるセーフティーレーシングゲージによるところが大きい
それは、この車が混ぜ物無しの レーシングマシンであることを知らしめる
ナンバー付きであれど、 室内を覗けば、
そこはレーシングカーに通ずる スパルタンな空間
フロントまで張り巡らされたロールバー
カーボンシェルのバケットシート
サベルト製のハーネス
そして、ハーネスに合わせてシートベルトもレッドで統一
ボディ同色ペイントのインテリアパネルも硬質な素材感で、
レーシングな雰囲気を盛り上げることにひと役買う
走るための機能美に、 魅せられない車好きは居ないであろう
公道も走ることを許されたレーシングカー
それが”ポルシェ 911GT3”という存在
997.1GT3を操るのは、 古典的な３ペダルマニュアルミッション
重く踏みごたえのあるクラッチを繋いで走り出す
背中越しに伝わるエンジンの鼓動
それは空冷由来のGT1クランクケースを持つ メツガーエンジンの鼓動
8,400rpmまで許容するこのエンジンは、 SPORTモードに切り替えることで、
3,000～4,200rpmで、13ps/25Nmの出力とGT3本来のレーシングサウンドを解放し、咆え哮ける
そして、そのレーシングサウンドの咆哮は、
回転上昇と共にドライバーの理性を奪うに余りある
速度を上げて段差を乗り越えると、 室内を囲うロールバーからは、
ギシギシと軋むような音も時折聴こえてくる
ドライバーに伝わる挙動、インフォメーションの 全てがソリッド！
その走る姿は、
見る者の心を焦がし、 操る者の心を鷲掴みにする
GT3を操る時、ドライバーが体感するのは、
手に汗握る非日常の緊張感と高揚感
GT3を駆り出し、 流れる景色とともに、退屈な日常を置き去りにしませんか？