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アメリカンスポーツの逆襲 CHEVROLET CORVETTE Z06 ’24

世界のスポーツカーを相手に、世界をスーパーカーと対等に戦う為
永く続いてきたFRレイアウトからミドシップレイアウトと大転換を果たした8世代目コルベット

FRからミドへとなっだだけも大進化なのであるが、
その走りは”Z06”になり、驚異の進化を遂げている

エンジンはレーシングカーC8.R譲りのV型8気筒自然吸気エンジンを搭載

C6やC7、今まではZ06であってもOHVエンジンというのは守られてきたが、
C8世代ではその壁をぶち破り DOHC、ツインカムヘッドを手に入れ、
高圧縮化にクランクシャフトも、より高回転を狙えるフラットプレーンを採用。

そしてフェラーリやホンダVTEC、名だたる高回転型エンジンよりもショートストロークな
現代では稀有な宝石のような高回転エンジンを手に入れた

そこから生み出されるのは、最高出力646PS/8550rpmという
名だたるスーパースポーツも青ざめるスペック

もはやレーシングカー譲りというよりは、
ほぼほぼレーシングカーのエンジンと言っても過言ではない

そしてそれはコルベット史上初となる、
車体の中央付近に搭載され ミドシップレイアウトを手に入れたC8”Z06”は
理想的な運動性能を手に入れ 、
あらゆるスーパースポーツを直線だけでなくコーナーでも置き去りにする 究極のスポーツカーとなったのだ

あのコルベットが…?そう思うかもしれない

そうは言っても、どうせアメ車でしょ?大したことないんじゃない?
いやいや、侮ってはいけない。

奴ら、コルベットチームは本気なのだ。

ミドシップレイアウト化という理想を手に入れたからこそ、
本気で速くて世界で一番楽しいクルマを作ろうとしている

究極の自然吸気マシン、C8”Z06” そのステアリングを握らないのは、
あまりにも損もったいないことだ

ミドに搭載されるエンジン C8 Z06の魂 型式名称「LT6」。

エンジンルームには、このユニットを組んだスタッフのネームプレートが貼られている。

このエンジンこそが、シボレーの本気を表していると言っても過言ではない

5.5ℓの90°バンクのV8の自然吸気。

ベースモデルが6.2LのOHVであるのに対し Z06にはDOHC、

アルミ合金製のツインカムヘッドが与えられ、 コンロッドはチタンの鍛造、
極限まで薄くされたミニスカートなピストンはアルミの鍛造品

リウム封入のエキゾーストバルブを採用するなど

とエンジン内で動くパーツたちを徹底的に軽量化と冷却性能のよいパーツで組み上げられる

クランクはフェラーリと同じようなフラットプレーン式を採用

アルミ合金で作られたシリンダーのボアピッチは111.76㎜と
コルベットの歴史においてのスモールブロックの系譜をしっかり継承

そのエンジンのボア×ストロークは104.25×80mm。

その比率でいえば高回転NAエンジンの代名詞
ホンダS2000に搭載される”F20C”が87.0×84.0 mm
フェラーリ458に搭載される”F136FB”が94x81mm

どちらの高回転エンジンの代名詞なエンジンよりも、ショートストローク型なのだ

バルブの狭角化も相まって圧縮比は12.5と非常に高く設定されている。

オイルの潤滑方式はドライサンプ。

そこから生み出されるのは 最高出力646PS/8550rpm 最大トルクは623N・m/6300rpm という
5.5リッターの自然吸気エンジンというのを考えるととてつもない数値をたたき出している

レッドゾーンは8600rpm リッターあたりの出力は118PS、
5.5リッターというキャパシティーを鑑みれば、市販車屈指の高回転型ユニットといえるだろう

写真でみる限りの話ではあるが、徹底的に肉抜きされた部品が放つ緊張感は
レーシングエンジンそのものだ。

電気自動車やハイブリッドカーが主流になる近年では稀に見る… というか、
そんなエンジンもう出ないだろって皆さん思っていたでしょう?

正直なところ このEVだったりHYBだったりが台頭する時代
そこに高回転V8NAエンジンが産声をあげた

フェラーリとかではなく、シボレーから コルベットにその魂を搭載して

こんな驚きと喜び、他にあるだろうか?

足もとには軽量・高剛性な鍛造アルミホイールを装着。

ブレーキは、フロントにφ370mm、リアにφ380mmの大径ディスクローターを装備

さらにフロントキャリパーをスタンダードモデルが4podなところを
サーキット走行も想定した6podに強化

タイヤは「ミシュラン・パイロットスポーツ4 S ZP」を装備

フロントには275/30ZR20と充分太いサイズであるが
リアには345/25ZR21と極太サイズを収める

巨大なパワーを受け止め、何が何でもクルマを前に進めるんだという気概を感じる

ミドシップカーならではのロングテールなスタイリング

これはコルベットの父と言われるGMのエンジニア、ゾーラ・アーカス・ダントフが夢見た姿

重量マスの集中化による運動性能の向上によりFR時代の課題であったトラクション性能が大幅に向上

FRレイアウトを続け、知り尽くしたからこその、大変革なのです

Z06ではスタンダードモデルよりもリアフェンダーがワイドになっている。

その立ち姿の凄みいったら……アメリカンヒーローのそれと同じ

エグゼクティブチーフエンジニアのタッジ・ジェクター氏が、
デザインモチーフを”ジェット戦闘機”としたように ドライバーを囲うように配置されるインテリア

デジタル表示のインフォテイメントも 新世代攻撃戦闘機に乗り込んだかのような演出で、
これは、まさしくコックピット

ブラックのインテリアカラーに映えるはカーボンパーツを用いり
スポーツ性をより感じさせるバケット形状のドライバーズシート

カラダをホールドさせるだけでなく、ほどよい柔らかさもあるので快適なシートです

そのコックピットに座り、 エンジンスタートスイッチを押す

けたたましく目覚めるV8に火を入れれば、 高揚感のゲージはMAXへと振り切られます♪

圧倒的なパフォーマンスを手に入れたC8”Z06”

しかし、GT的なユーティリティーを大切にしてきたコルベットの伝統は忘れていない

トランクの容量はフロント/リア合計で356.8Lあり、
それなりの荷物の量であれば日常使いから旅行までをちゃんとこなせる

ツーリングモードを選択していれば乗り心地もよく。
変速やエンジンも穏やかに。

タルガトップを外せば、風を感じながら心地よくオープンクルージングが出来ますよ

最新のコルベットですので、快適な装備・安全装備もちゃんと完備。

タッチスクリーンのインフォテイメントシステムはAndroidAutoやAppleCarPlayにも対応

BOSEオーディオシステムでお気に入りの音楽を流しながら、
優雅にクルージングってのも心地いい時間になるはずです♪

史上初となる、ミッドシップの採用により手に入れたスーパースポーツらしいスタイリング

V8DOHC、究極の自然吸気エンジンをミド搭載し、理想的な運動性能を手に入れたZ06

エンジンの鼓動を背中に感じる新世代のドライビングダイナミクス

あらゆるスーパースポーツを直線だけでなくコーナーでも置き去りにする

これはアメリカンスポーツの逆襲

ヨーロッパスーパースポーツへの真っ向勝負を挑んだ

ストリートリーガル・レーシングカー コルベット Z06 C8

そのステアリングを握ってみてはいかがでしょうか?