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いま噛みしめる、プレーンなキューキューロクの味 PORSCHE 911 Carrera Tiptronic S ’00 type996.1

PORSCHE 911 Carrera Tiptronic S ’00 type996.1

いま、シンプルな「996”カレラ”に乗る」ということ。しかもティプトロニックで

これはとても有意義なことだと個人的に思ってます

マニュアルがいい?GT3ルックがいい?

いやいや、これがいいんですよ。このプレーンな素のカレラのデザインが、そしてティプトロニックが

その柔らかく温かみを感じるプレーンなポルシェの味、独特な世界観

速すぎず、乗りにくいこともない気軽さ

気取らず、着飾らず

サッと乗り込み、街をサラッと流し、ふと思いついた場所まで高速道路をゆったりとクルージング

そんな使い方にはぴったりなクルマだと、個人的には思うのです

速さであったり、それを主張するデザインであったり。そんなものはいらない

996という存在がもつ魅力や世界観というのは唯一無二であり、十分な個性をはなつのだ

その独特なスタイリングから、生い立ちもや現在における立ち位置も。996というのは911の歴史のおいてある意味一番の変わり種。

むしろ、その存在だけでも面白いクルマだと思っている

1990年代の終わり、新たな911の時代を作る為、ボディやインテリア、911初の水冷エンジンなど、全てがオールニューで生みだされたのが ”996”

当時は伝統の空冷エンジンからの脱却や、大きく滑らかに丸みを帯びたボディデザインや特徴的な涙目型ヘッドライト。996という存在に賛否両論あり、むしろ持ち上げられるのは前世代を持ち上げた否定的な声ばかりだったであろう

これらは現在でも一部の方々では続いており、911らしくないなど、否定的な声を聴く事もたびたびある

だがしかし、デビューから四半世紀、25年が経った今、改めて996を見てみると、そんなに悪いものだったのか?と、あの頃の声に疑問がわいてきてしまう。

個人的な話にはなるが、子供のころに出た”新しい911”が996で、ニコラス・ケイジ主演の映画 「gone in 60 seconds」の冒頭シーンに登場する996の姿に外車に興味がなかった当時の自分が一瞬で心奪われた筆者が書くので贔屓目な視点からにはなってしまうが

正直なところ、わたしは、むしろすごくいいクルマだよなと思っている

なぜならそれは「どの世代の911にもない魅力を持っている」からだ

その独特なデザイン。滑らかに、そしてなだらかに丸みを帯びたボディ。そして特徴的な涙目型のヘッドライト。そしてRR、リアエンジンらしい独特なフライラインをもつリアのスタイリング

911らしいスポーティなデザインに90年代後半~00年代の曲線や丸みを多用した当時をヨーロッパ車の流行りを取り入れたデザインは996特有なものだ

911らしいシンプルなデザイン美という面で見れば、後継モデルの997かもしれないが

996のちょっとアクのある独特なデザインは、今となってはすごく個性的で、流麗。正直、どの世代よりも個性的で魅力あふれるエクステリアだと思う

当時は大きくなったと騒がれていたボディサイズだって、言うほどそんなに大きくない。長さは4430mm、そして横幅は1765mmと、現代基準で言うとコンパクトな部類だ。どこへ乗っていくにも困らない、サラッと乗り回せるサイズ感だ

そこから作り出されるハンドリング、しっかりと剛性感がある優れたシャシーは安心感のある乗りやすいドライビング感覚を与えながらも、

どこか歴代911と、先代の993とも通ずるRRらしい、アナログ的などこか少しトリッキーなステアリングフィールもしっかり残している

RRレイアウトの動きを頭に入れ、荷重移動を意識しながら、ワインディングを走らせる。全てがピタッと決まった時、その気持ちよさは他には代えがたいものがある。

そして、996世代一番のトピック

伝統のフラット6エンジン

空冷から水冷化という世紀の大転換。

それまでの空冷派の皆様からしてみれば、邪道だったかもしれない。

しかし、そのエンジンの大変革は、環境性能に優れた性能を得ただでけなく

「夏の暑い時期などの気候や、使用するシチュエーションを気にせずサッと乗れる」

という、シチュエーションを気にせず乗れるという自動車としての”現代的な実用性”を手に入れた。

そして実用性だけでなく、低回転からバラララっと太い水平対向サウンドを響かせ、回転をあげていくにつれてそれが多重奏のように音が重なっていく

そんなエモーショナルなフラット6の魅力、911らしいその味わいをしっかりと感じることができる

そして、それをクラッチ操作やシフト操作のお作法を気にすることなく、ゆったりとイージーに乗りこなせるティプトロニック

操っている感で言えばMT、シフトの素早さは997.2から登場するPDK、速さや走りの楽しさを追求してくるとそちらに軍配は上がるかもしれないが

だがしかし、もはやクラシックの領域に入ってきた996カレラ。

肩ひじ張らず、トルコンATに任せ、クルーザーとしてゆったりと優雅に道を流すっていうのもオツな時間ではないでしょうか

オートマティックという選択は心穏やかに911ワールドを味わうにはぴったり。きっと素晴らしいものに感じられるだろう。

日常的につかえて乗りやすく。そして運転が楽しく長距離でも快適。

そのことにより多くの人にとってポルシェ911を手にするハードルを下がり、ベストセラーとなり911を手にする人が増えたのは事実

当時のポルシェファナティック達からは嫌われていた存在であり

あまり話題には上げられないが、現代における日常的に乗れるスポーツカーとしての911の礎を作り、911の未来を作ったのは間違いなく996世代であるのは間違いない

当時のポルシェファナティック達からは嫌われていた存在であったが、

事実、996の登場、911の水冷化という大転換から25年以上たった今でも911という歴史が続いている。

世代を変えるごとに進化と熟成を重ねていき、911は素晴らしいクルマのスポーツカーの代名詞のままだ

今やポルシェ・クラシックの領域に入った996。

今へと繋がる911の歴史、水冷化というその大きな転換点における当時のポルシェの哲学

その”素のカレラ”のシンプルで、プレーンなその魅力

それを知っておくのは、エンスージアストの皆様にとっては必須な履修項目なのではないだろうか?

その独特なデザイン。滑らかに、そしてなだらかに丸みを帯びたボディ。

フロントウインドシールドは空冷時代と比較すると55度→60度と寝かされ、ホイールベースも長く設定。全体的に流れるような滑らかなデザインになった。

90年代後半~00年代の曲線や丸みを多用し空力を意識した当時をヨーロッパ車の流行りと、リアエンジンらしい独特なフライラインをもつ911らしいスタイリング

それらをうまく取り入れ、うまれたデザインは996特有なものだ

そして、ボディの大型化・水冷化に伴うエンジンの補機類の設置、さらに衝突安全基準の適合のための安全装備の充実させたにもかかわらず

車両の重量は993型から約50kgほど軽量化

このボディ、意外と”機能美”してるんですよ

もっとも、911らしいシンプルなデザイン美という面で見れば、後継モデルの997かもしれないが

996のちょっとアクのある独特なデザインは、今となってはすごく個性的で、流麗。正直、どの世代よりも個性的で魅力あふれるエクステリアだと思います

足元には、先代からの流れを受け継ぐようなデザインの17インチのカレラホイール。

オプションのスポーツクラシックやスポーツデザインなどの18インチも魅力的ですが

車高も下げておらず、エアロもつけていないシンプルな素のカレラですから。こちらの方が見た目のバランスはとれているように感じます

それにタイヤの厚みがある分、乗り心地も良いですし、段差をあまり気にせずサラッと乗りこなせるという利点もあったりします。

日常のクルマとして996をさらっと着こなす。そういう使い方にはぴったりです

直線を基調としたインテリアデザインであった空冷時代、993から

水冷の996世代になり、各部に曲線を多用した一目でオールニューであるとわかるインテリアのデザインへと一新。

やはりこれも賛否あったデザインゆえなのか、996以降は直線基調のデザインへと戻っている。

思い返せば、それは996独特の世界観であることも

ブラックのボディには、ブラックの落ち着いたインテリア。

シートはヘッドレスト一体型のスポーティな形状。大きな変革の中でも911伝統のデザインは残している。

余談ですが、前期型ですのでグローブボックスが存在しないというデメリットも存在していますが

まぁそれもある意味996.1の個性でしょうか

メーターは視認性のいい伝統の5連メーター。

インテリアデザインがガラッと変わった996世代ですが、ちゃんと前時代との繋がりを感じられるのがいいところ。

トランクスペースはスペアタイヤがあるので少々量は減りますが、深さもあるのである程度の量であれば収納できますし、リアシートをたためばしっかりとした広さの荷物置き場にもなります

ささっと荷物を載せて、グランドツアーへでかけませんか?

エンジンは996世代より、空冷から水冷へと、30年ぶりの大変革をとげた。

3,387ccの水平対向6気筒NAエンジンは300 PS/6800 rpm、35.7 kg・m/4600 rpmを発揮

下からグググッとトルクを生み出す必要充分な力強さ、そして高回転でのフラット6特有の心地よいサウンド。

アクセルを踏むだけでも多幸感に浸れるのがフラット6エンジンの魅力的なポイントだ

水冷化と共にエンジン内部もツインカムヘッド化など一新。内径φ96mm×行程78mmで3,387ccと小排気量化されたにもかかわらず、圧縮比11.3から300PS/6,800 rpm、35.7 kg・m/4,600 rpmを発生した。

これは先代モデルから+28psの力を得ています

そしてエンジン自体も993型と比較してエンジン全長で70 mm、全高で120 mm小さくなっている。コンパクトに高出力に、当時のポルシェの技術の高さがうかがえる

組合わせるトランスミッションはZF製の5速のトルクコンバーター式のオートマティック。

ティプトロニックの何より魅力的なのが、あまり多くは考えずにDレンジに入れて、心穏やかにイージードライブができる点。

MT独特のクラッチ操作やお作法がないので、気軽にゆったりとフラット6を味わえるってのが魅力です

シフトレバーを左に倒せばMTモードに。ちょっとしたワインディングなどでもギアを選択して乗る楽しみもしっかり残されています

ギアのアップ&ダウン操作のはステアリングにある+/-のスイッチで行います

両側にスイッチが付いているので、高速でのとっさの加速で片手でさっとギアチェンジできるのがいいところです

基本的にティプトロニック肯定派な個人ですが、ちょっと不満点も。当時流行りであったステアシフトではなく

993世代のようにギア側に+/-のあるシーケンシャル式のMTモードを残してほしかったところではありますよね。

欧州をはじめとする世界的な環境問題へ対処すべく、993型まで続いた空冷エンジンにピリオドを打ち 初の水冷エンジンへと大変革を果たした996世代

水冷化という選択はそれまでの空冷派の皆様からしてみれば邪道だったかもしれない。

しかし、そのエンジンの大変革は、環境性能に優れた性能を得ただでけなく しかし、それによって得た「夏の暑い時期などの気候や、使用するシチュエーションを気にせずサッと乗れる」 という”自動車”としての実用性を得たのだ

そのことにより多くの人にとってポルシェ911を手にするハードルを下がり、911を手にする人が増えたのはおそらく間違いないでしょう

そして96年に登場したポルシェのボクスターからの部品流用も往年のポルシェファナティックからしてみれば、言語道断な出来事ではあっただろうが

90年代のポルシェの財政状況は決していいと言える状態ではなく。このままでは……となってしまう状況も少なからずもあり得たわけだ

そこでパーツを共有しコストを減らしつつ、そしてボクスターと共に販売台数もかなり稼げた

996・986というのは、ポルシェファナティックからは嫌われたが

時代の変革の波にもまれながら、

ポルシェの、911の、未来を救った一台でもあるのだ

事実、996の登場から25年以上たった今でも911という歴史が続いている

世代を変えるごとに進化と熟成を重ねていき、911は素晴らしいクルマの代名詞のままだ

水冷移行という転換点を感じ、今に繋がる911の歴史を知っておくのは、911乗りの履修項目ではないだろうか?

時代の流れに翻弄され、エンジンにデザインに大変革を遂げた996ですが。しっかりと前時代との繋がりを感じるフィーリングや911らしい意匠も残す。ポルシェはその哲学を失ってはいないのだ。

登場から四半世紀が経ちクラシックの領域に入った996

その当時の技術や哲学を知り、ゆったりとフラット6と共に過ごす時間は他は無いかけがえのない時間になる

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